世界の食料危機を救う自然農法

自然農法とは何か
 
自然農法の基本原理   岡田 茂吉氏


自然農法の根本は、土そのものを生かす事である。土を生かすといふ事は、土壌に人為肥料の如

き不純物を用いずどこ迄も清浄を保つのである。そうすれば土壌は邪魔物がないから、本来の性

能を充分発揮し得る。

自然農法の原理は、実際と遊離したものではなく、実際と抱合っているのであるから、驚異的成

果を得るのである。全く科学以上の科学といってもいいのである。次に厩肥の事もかいてあるが

、厩肥と雖も無論土を汚し、弱らすものであるから、それだけ成績が悪いに決っている。とした

ら自然農法の原理は飽迄土を尊び、土を愛し、汚さないようにすることである。そうすれば土は

満足し、喜んで活動するのは当然である。人間でいえば障害を受けないから溌剌たる健康者とな

るようなものである。

人間の愛の熱というものは非常に影響するものです。(中略)そういう事が農作物にまで非常に

影響するのです。(中略)作物がよく出来るという事は、無肥料のためともう一つは主人公の愛

です。それで畦一つでチャンと区切っていて、隣の田とはまるで違うそうですが、それはそうい

うわけです。

此の自然栽培法は一般農作物に対しても同様であって、それらもザットかいてみるが、先ず如何

なる野菜でも素晴らしい実績が挙がるのは勿論、例えば薩摩芋なども驚く程巨大なものが出来、

一個の目方五、六百匁位はザラであるから、総収穫量も有肥よりも二倍以上は確実である。又豆

類も粒が大きく、数量も増えるので、三倍位の収穫は容易である。大根なども色白く、キメ細か

く粘っとりとして、ザクザクなどは更になく、頗る美味であり、菜類も色がよく虫喰がなく、軟

かで之又頗る美味である。其他玉蜀黍でも、南瓜でも、西瓜等、野菜と名のつく野菜は何でも好

く、一々は略すが到底想像だもつかないのである。

風水害に遭っても無肥の方は強靭で、倒伏も少なく、倒れても直に起上るが、有肥の方は倒れた

ままで、大きな被害を被るので、此理由として根を見ればよく判る。無肥の方は毛根が有肥のよ

りも、ズット多くて長いから、根張りが強い為である

自然栽培で出来たものの素晴らしい美味である。米麦でも野菜でも一度味を覚えたら、有肥栽培

の物は到底食う気にはなれなくなる。

硫安の如き化学肥料は、稲が吸収する以上其劇毒が仮え微量であっても、人間は一日三度宛腹の

中へ入れるのだから、不知不識の内に人体に害を及ぼすのは当然である。近代人の罹病率が多く

なったのも、そうした原因もないとはいえないであろう。

自然栽培で出来たものの素晴らしい美味である。米麦でも野菜でも一度味を覚えたら、有肥栽培

の物は到底食う気にはなれなくなる。

実践している今橋さん

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連作の力

 

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